物理に学ぶ褥瘡のリスク

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一応、私の医学での現在の最たる専門領域は褥瘡診療になりますが、その褥瘡(=床ずれ)の座位におけるリスクについて考えるに当たって、久し振りに物理の勉強をしています。背もたれにもたれて座った時に、どの程度、座面の摩擦力を受けるのかというのが知りたくて… しかし、力のモーメントなんて概念、習った記憶さえない、ということで一時的に高校生に戻ってインターネットで学習してます。

 このように、事あるごとに、仕事に限らず生活していると、昔学校で習った知識が必要になる場面というのは分野に限らず以外に多い(まあ語学力なんて生きていれば常に必要だが…)が、勿論子供の頃は大人になれば学校で習った知識がどれだけ必要になるのかは知る由もなく、残念ながら、ただ受験のために勉強していたのであった…

叶うなら、学校の授業って割と人生の役に立つよ、と昔の自分に伝えたい。

牛乳を飲むと…

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以前から牛乳を飲んだらお腹がゆるくなる印象がしていたので、飲まなくなってもう1-2年は経つか。で、試しにさきほど、自宅にて久しぶりに牛乳を飲んだら…

間もなくおなかが張ってゴロゴロ….やはり、ラクターゼ(牛乳に多く含まれる乳糖の消化酵素)活性がかなり低下しているようだ。

 なぜ牛乳をまた飲もうと思ったかというと、貴重な飲めるタンパク源だから。最近は大豆製品(飲料なら豆乳)などで摂取していたが、やはり味が飽きるのと、他にも大豆製品(納豆、豆腐、豆乳ヨーグルト、枝豆、)をたくさん摂取するので、ω6脂肪酸が過多にならないよう、との懸念からである。 

ある文献でラクターゼ活性が低い人が牛乳を安全に飲む方法が幾つか書いているが、一番簡単なのは、少量ずつ分けて飲み、少しずつ量を増やしていくこと。もう一つ、加温するというのもあるが、今の時期は冷たいものが欲しい。。

まあ、下痢や腹痛までは起こらなかったので、もうしばらくは、少量ずつ、飲んでチャレンジしてみよう。

補足:因みに脂質は多く取りたくないので、低脂肪乳を選んでます。そうなると、乳糖除去牛乳「アカディ」などは選択肢に入れられないのが難点。

dav

6月…

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6月は学会シーズン。今日は、子供が幼稚園でいないので、自宅の庭でゆったりとweb参加。現地参加と比べようのないくらい手軽さで、この有益さは計り知れない。コロナは忌まわしいが、それ故に変化せざるを得なかった、数少ないプラス要素のひとつと個人的には思う。

 

そして学会の内容について。

午前は脱毛症の教育講演を拝聴。

円形脱毛症においては病態を考えて最適な既存治療を行う事、ステロイド局注のコツや副作用のリスク、等についてまなびました。

ランチョンセミナーではアトピー性皮膚炎における保湿剤の病院処方薬・OTC薬の使い分けについて。面識はないが勝手にブログを読んで尊敬している椛島先生も登場されました。

会頭講演は、聴いて初めてタイトルの「語らざる」意味が判明。素晴らしい講演(演奏)でした。これこそ現地で拝聴したかったのが、心残りです。 

明日以降も、webでできる限り新しい知見を吸収しよう思います。

dav

たかが擦り傷、されど…

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こないだ、久しぶりにテニスをした時に転倒し、肘(肘頭部)に軽い擦り傷(擦過傷)を負った。いつもの 患者さんの治療をする感覚で、これくらいの傷なら一週間ぐらいで治るだろうと見積もっていたが、約2週間経った今もまだ完治していない… 見えない場所ということもあり、ろくに軟膏や絆創膏なども使用せず、ほぼ放置していたせいだが。。。やはり治療した方が早く治るんだなあ、皮膚科は大切なんだなということを再認識し、自分の仕事に重要性と責任を改めて感じる次第でした。

dav

目と睡眠と健康

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ハイテク機械好きの父に影響もあって、小さいころからパソコンに慣れ親しみ、今も仕事やプライベートを問わず頻繁にパソコンやスマートフォンの画面を見ています。子供のころは視力は良かったけど、すっかり近視になってしまいました。

今やほとんど誰にとってもスマートフォンは生活必需品のため、僕らより若い世代の人はもっと、画面を見る時間や機会が日常的でしょう。ご存知の方も多いと思いますが、パソコンやテレビ、スマホなどの画面はブルーライトという青い光を多く発し、それを長時間見続けると、目そのものが疲れるだけでなく、体内にも強い影響を与えます。その最たるものが、メラトニンという大切なホルモンの分泌を抑制することです。メラトニンは主に夜に分泌され眠気を促進する、良質な睡眠を得るための大切なホルモンであるとともに、いわゆる抗酸化作用のあるホルモンでもあり細胞老化の防止にも役立っています。メラトニンの分泌を減らさないようにするにはなるべく夜間にブルーライトを避けるべきなのですが、朝から晩まで、仕事とプライベートを問わずとにかく今はパソコンやスマホ、タブレットなど電子端末を使用せずにはなかなかいられません。そこで、少しでもブルーライトの暴露を軽減しようと、JINSで購入したブルーライトカットメガネを使用しています。軽減度合いも段階があり、日中は中程度のもの、夜、自宅では強く軽減するものを使っています。ただブルーライト防止レンズはどうしても黄色い色が着いてしまうので、かけると少し雰囲気が変わってしまうのがやや難点ですが… 

dav
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手荒れを防ぐ手の洗い方

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新型コロナ感染症予防のため、手洗い・消毒が頻回になり、この冬は特に手荒れが起きやすい時期になっています。基本的に手指を介する接触感染予防と手荒れ予防は相反する(手洗いを丁寧にするほど前者はリスク↓、後者は↑)ので両立するのは難しいのですが、手荒れがひどくなると、傷ついた皮膚に雑菌が増殖しやすくなり衛生面でも悪影響を及ぼしえます(コロナ感染予防と経済対策の関係に…似ている??)ここでは、職業上頻回に手洗いを余儀なくされる私自身が気を付けているポイントも含め、手荒れを起こしにくい手の洗い方をまとめてみました。

 

石鹸(ハンドソープ)の種類

形状は固形石鹸、液体、泡状などいろいろあります。それぞれ成分や添加物の有無等により洗浄力や皮膚刺激性は異なるので、一概にどれが良いとは言えません。ただ、主成分である界面活性剤は狭義の「石鹸」成分と、合成洗剤に分類される成分とに大別され、前者の方が、洗浄力や皮膚刺激性では優れていると考えられています。「石鹸」成分はいろんな表記があるので、注意が必要です。“純石けん分”、“石けん素地”、“脂肪酸カリウム”、“脂肪酸カリウム”などと表示されることが多いので、これらを目安に選択するのも一つでしょう。

 

手の洗い方

・石鹸は なるべく優しく泡立てて塗り広げます。擦るのは最低限にとどめましょう。石鹸を塗る部位や量についても、毎回手指全体に同じだけ洗う必要はなく、汚れが少ないと思われるときは、少量の石鹸を汚れた部位のみに塗布すると良いでしょう。

・流すとき も水流の勢いを利用して、なるべく擦らずに泡や汚れを落としましょう。 泡が残らないよう、十分な水量で洗いましょう。

・水の温度 は特に調節は不要ですが、冷たくて辛ければぬるま湯が良いでしょう。熱めの湯は、皮膚への刺激になり、必要以上に皮脂が取れて乾燥を助長する恐れもあります。

・乾かし方 拭く前に手を振ったり、あるいはハンドドライヤー等(※他者への接触感染リスクという意味ではよくないが、自宅など限られた環境でなら可)でなるべく水滴を振り落とします(周囲に飛ばさないように)。そして拭く時は、柔らかく吸水性の高い生地のタオルやハンカチで、なるべく擦らず、優しく押し当てるように拭きとります。 ペーパータオルは衛生的ですが、特に硬い素材のものは摩擦が強くなり荒れやすいので控えましょう。

 

なお、手洗いとアルコール消毒はどちらも皮膚が乾燥して手荒れをきたしやすいですが、通常は手洗いを優先するべきで、手洗いが十分に出来る場合はアルコール消毒は不要です。 手洗いが十分にできない場合はアルコール消毒を行い、その際も保湿成分含有の製剤を使用すると良いでしょう。

 

手洗いの後に

できるだけ、手を洗うたびにハンドクリームや保湿剤で保湿をしましょう。

保湿剤は普通、外用回数が多いほど保湿効果は高くなります。ただ仕事上、素手で人や物に触れる、または手洗いがあまりに頻回のため、保湿剤を外用する機会がない方も多いと思います。そういう方はせめて入浴後か寝る前にたっぷりと外用し、日中もなんとか1回は外用することをお勧めします。私自身も日中、1~2時間手を洗わずに過ごすタイミングを見計らって、保湿剤を外用するように心がけています。

保湿剤は、成分・剤型など市販薬・処方薬を問わず様々な種類があります。自分に合った保湿剤がわからない場合は、近くの皮膚科を受診して専門医に相談しましょう。

 

どんなに気をつけて手洗いをしても、手洗いの回数が多かったり、元々肌が弱かったりする方は手荒れを防げないことが多いです。また、手荒れと思っていても、実は症状が似ているが異なる皮膚疾患である場合もあります。手荒れがどうしても治らない場合は、迷わずにお近くの皮膚科専門医に相談してみましょう。

 

 

 

運動と健康2

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健康のために、空いた時間を見つけてジョギングしていますが、vivoactive3というスマートウォッチを身に付けて心拍や時間・距離などを測定しながら走っています。何年か前に妻から誕生日プレゼントでもらって、不便なところも色々あるが、最近特に愛用しています。記録をめざしてはいないので速く走る必要はないけど、運動強度が気になるので、心拍計が重宝しています。大体60-70%の運動強度、心拍数でいうと(僕の場合)130-140位を目安にペースを調節して走るようにしています。1回の時間はほとんど20分程度と短時間ですが、コツコツと積み重ねれば、一度に長時間運動するのと(勿論目的にもよるが)得られる効果は遜色ないそうです。因みに健康のためにとはじめに運動の目的を漠然と言いましたが、具体的に言うと心血管機能の維持(>HDLコレステロールの増加など)、筋骨格系機能の維持、うつ予防などメンタルヘルスの維持、程よい疲れによる良質な睡眠の誘導、と色んな効果を期待してやっています。

mde
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運動と健康

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健康のために、運動をしています。理由をもっと具体的に言うと、HDL-Ch、いわゆる善玉コレステロールが下がってきたので、それを戻すため。というのも30代後半から、食事や生活習慣は特に変えていないのに、年々LDL-Ch(悪玉コレステロール)、と総コレステロール値が上がってきたため、これはいかんと色々食事を変えたら、全体的に悪玉もトータルも善玉もすべて下がってきたためです。加齢とともにコレステロールがあがってきたのは僕は恐らく遺伝だと自己診断していますが(精査はしておらずあくまで推測だが、複合性家族性高脂血症(FCHL)Ⅱa型ではと思っている)、詳細はまた別の機会に。
 それと、体重は元々痩せていたのにさらに加齢とともに減ってきて、もうちょっと(見た目だけでも)ふとりたいな、筋肉もつけないといけないな、と思ったのが2つ目の理由です。HDLを上げるためには有酸素運動、筋力をつけるための筋トレは無酸素運動ということで、前者は主にジョギング(たまにエアロバイクや踏み台昇降)、後者は腕立て伏せをやっています。 といっても、毎日習慣的につづけるには時間的にも体力的にも無理のないように生活にとりいれなければいけないので、大体1週間に2時間ほど、の運動を心掛けています。週1日休息するとして、1日20分ほど(子供と一緒に走り回ったり、というのもそこそこ疲れるがそれは省いて)。これなら仕事や生活の合間にもそこまで無理せず、続けられています。
因みにメタボ対策としての 運動量の目安としては、厚労省が掲げている「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の目標に、18-64歳の人は①強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う。②強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週 行う、具体的には、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う―――とあります。
3メッツというのは運動強度の単位で、僕のジョギングのスピードだと大体8メッツくらい
腕立て伏せは4メッツとして、合わせて1週間で14メッツくらいは運動しています。それ以外に運動以外の身体活動としては、子供と遊ぶが5メッツとしてで、まあ1週間に最低2-3時間は走り回っているので、トータル23メッツは余裕をもって超えていそうです。
ただ僕の場合は、単に運動しすぎると痩せすぎるので、匙加減が難しいです。その分食べればいいんだけど、食事もむやみに食べ過ぎるとLDLが上がるので、難しい…
あとは運動はある程度楽しくないと続けにくいものです。腕立て伏せは1日5分しかしないので、飽きる前に終わるけど、ジョギングは、やっぱり景色のいい所を走るのが一番のモチベーションになります。幸い僕の住んでいる奈良近辺は地元の大阪に比べて自然がとても豊富なので、気持ちの良いジョギングコースを探すのにはあまり苦労しません。あとは、楽しく走るには好きな音楽などを聴いたり、というのもありますが。
近々血液検査で3か月毎のコレステロール値をチェックする予定です。年末年始の間、少し疲れもあって運動を控えていたのと、食事がどうしても普段と違って栄養バランスが偏りがちだったので、悪化していないか、ちょっと気がかりです。